宇宙における物質の性質やその進化を解明するためには、ミクロな素粒子・原子核の性質から物性の性質、マクロな天体現象まで、複数の分野にまたがる幅広い知識が必要である。その最も学際的な対象として、中性子星が挙げられる。中性子星は、その複雑な内部の物理過程が様々な観測に反映される稀有で有益な天体であるため、宇宙核物理の解明、あわよくば宇宙の歴史の解明に大きく貢献する可能性がある。
本研究会では、橋本正章名誉教授(九州大学)がこれまで築き上げてきた中性子星に関わる様々なトピックに焦点を当てて、関係者と議論を行う。特に、先生が退職された2019年以降の中性子星の研究を振り返り、今後の研究可能性について探る。近年、中性子星に関しては学際的な研究が急速に進んでおり、分野の枠を越えた活発な議論が期待される。
先生は、長年にわたり中性子星を初めとした宇宙物理理論研究を牽引され、宇宙物理学の発展に大きく貢献してきた。おめでたいことに、2024年1月で先生は古稀(70歳)を迎えられる。これまでの研究・教育へのご貢献に感謝するとともに、今後のますますのご活躍を祈念し、橋本正章名誉教授の古稀を記念して今回の研究会を開催する。
開催日: 2024年3月9日(土), 3月10日(日)
場所: (3/9) 九州大学 数理IMIオーディトリアム - ウエスト1号館 D棟 4階 413号室
(3/10) 理研 iTHEMS SUURI-COOL (Kyushu)
※3月10日は議論のある方のみ。
会場アクセス: バス停から会場までのルート
3/9は土曜日のため入れる入り口が制限されます。こちらの緑の入り口を利用してください。
小出眞路(熊本大)、茂山俊和(東大)、武井勇樹(東大・理研)、長瀧重博(理研・OIST)、Helei Liu(新疆大)、藤本正行(北大)、湊太志(九大)