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生物学実験:交感神経の働き

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人はどうして緊張するのでしょうか。緊張すると冷や汗をかいたり、体が思い通りに動かなくなったりして良いことがないように思えますが、何かいいことがあるから緊張するという性質が進化したはずです。

緊張は自律神経系の交感神経が働いた状態です。交感神経が働くと体が活発な活動状態に変化します。重要な場面で体を活動状態におくことができれば、闘争などの際に素早く動くことができて生き残りやすかったのかもしれません。

唐辛子などに含まれる辛味成分は交感神経の働きを高める働きがあります。この成分を摂取した後に体の反応速度がどのように変化するか調べることによって、緊張するのは重要な場面で素早く動くことができるためという仮説を検証します。

唐辛子

唐辛子を摂取する前と後で脈拍を測り、心臓の拍動が速くなったか調べます。また、ものさしを不意に落として掴むまでの時間を計り、反応時間が変化するか調べます。

脈拍ものさし落下実験

交感神経が興奮すると、脈拍が増加し、反応が素早くなることがわかりました。
左:脈拍の変化、右:反応時間の変化。

脈拍反応時間

ついでに、交感神経と拮抗的に働くとされる副交感神経の働きについても調べてみました。緊張とは逆の弛緩した状態を作り出すために肩を揉んでのんびりしたところで、先ほどと同じように脈拍と体の反応速度を測定します。

肩もみ

副交感神経が興奮すると、脈拍が減少し、反応に時間がかかるようになることがわかりました。
左:脈拍の変化、右:反応時間の変化。

脈拍反応時間

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